今回ご紹介する「湘南限定江ノ電グレープグミゼリー」のパッケージは、“江ノ電”こと江ノ島電鉄をモチーフにしたデザインです。江ノ島電鉄は言わずと知れた、鎌倉・湘南エリアのシンボル的存在。あるときは民家の合間をゆっくりのんびりと走り、またあるときはキラキラ光る海沿いを颯爽とひた走る…。そんな抒情的な姿で、人々に親しまれている電車です。知名度の高い電車をモチーフにしたこのパッケージは、発売早々から大きな反響を呼びました。多方面から熱心線を集めたパッケージについて、詳しく解説していきます。
パッケージ紹介
グリーンのボディに黄色いラインのポップな外観。「これぞまさに江ノ電!」と膝を叩きたくなるような、再現率の高い外観をしたパッケージです。真上から、横から、正面からと、あらゆる角度から江ノ電を楽しめるのが特徴。例えばパッケージの真上に描かれているのは「パンタグラフ」ですし、長方形の箱型の短辺(先頭部分)には電車の運転レバーを握る車掌さんの姿です。
また、長方形の箱型の長辺(横側のボディ)には、お菓子の名前(湘南限定江ノ電グレープグミゼリー)が電車広告に見立てて描かれています。そして反対側のボディには「305」の白文字が。これはおそらく、今も現役で走る「江ノ電305号」をモデルにしているからなのでしょう。ドアや窓の中に覗くのは、楽しげな様子で電車に揺られる乗客の姿。パッケージの蓋を開けて中を展開していくと、乗客や運転士が電車に乗っている様子が細やかに描かれたイラストが現れるつくりになっています。
分析と個人的見解
“電車らしさ“にとことんこだわったデザインが魅力的なこちらのパッケージ。よく見ると、車両の底に立体的なつくりの「車輪」がくっついていて、まるで本物の電車のように車体を支えているのもよくできています。
そして、なんと言ってもこのパッケージ最大の魅力は、やはり独特の可愛らしさを醸すイラストにあるのではないでしょうか。イラストを担当したのは、”楽しくほっこりする作風”でおなじみのイラストレーター・杉本聖奈さん。明るく元気な色使いと、どこかノスタルジックなテイストの絵柄が、見る人に癒しと元気を与えてくれます。ご自身も鉄道好きなのだとか江ノ電グッズのほかに、東京メトロのグッズのイラストを手掛けていることでも知られている作家さんです。
電車というのは、どうしてもスタイリッシュで無機質に描写されることが少なくありません。しかし、このパッケージはその逆をいく、独自のほっこり感に溢れているのが良いですね。考えてみれば、江ノ電は地元民だけでなく、鎌倉・湘南エリアを訪れる観光客のワクワクを乗せて走る電車。ですから、笑顔でつり革に揺られている乗客のイラストも一見誇張しているようでいて、その実そうではありません。江ノ電によくある車内風景として、臨場感たっぷりに描かれているのです。
このパッケージに対する反響は大きく、SNSにも多くの投稿が上がっていました。その中から、いくつかInstagramの投稿をご紹介しましょう。
「江ノ電グレープグミゼリー
可愛くて気に入って。作品を間近で観たいのもあって購入
プラレールで楽しんでしませてもらった
童心に返ったみたいで心が弾んで遊んだ後はグミをモグモグ」(@shigemi.6363さん)「温もりが伝わってくる優しい絵。
見ていると元気になる色の世界。
いつの間にかイラスト作家、杉本聖奈さんの世界観に引き込まれていました。」(@zero_chan.diaryさん)「#江ノ島駅 の改札を出てすぐのお店でNan_na工房さんのイラストパッケージの
#江ノ電グレープグミゼリー を発見‼️」(@nannakobo さん)「この方のイラスト好きなんです
色の使い方とか、優しい感じが♪」(@_sakurashortcakeさん)
ちなみに、なぜこのお菓子が「グレープグミゼリー」なのかと言えば、神奈川県・藤沢産のぶどう“藤稔”の果汁を使用しているからだそうです。こんな風に眺めているだけで楽しい気持ちになれるこのパッケージが、これからももっと増えていくといいですよね。
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