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2020年9月10日

紙ならではの曲線美と手書きの風合いに癒される昔ながらのレトロなパッケージ

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近年はインスタグラムなどのSNSが広く普及したこともあり、オシャレなデザインの包装が増えたように感じます。可愛い絵柄のお菓子の缶や、カラフルな色模様の瓶の容器など。しかし今回ご紹介するまめや金澤萬久の「豆箱」は、 “昔ながらの手法”で描かれるレトロな風合いの紙パッケージです。紙ならではの可能性や魅力に満ち満ちたこのパッケージは、この時代だからこそ驚くほどの新鮮さを感じさせる一品。どのようなパッケージなのか、詳しく見ていきましょう。

 

パッケージ紹介


有機大豆や黒豆など、豆でつくった豆菓子を販売するまめや金澤萬久。金沢大野の醤油、砂糖、唐辛子でみたらしのたれの味に仕上げた「炒り豆・みたらし豆」や、黒豆甘納豆をほろ苦いチョコレートでコーティングした「黒豆しょこら」など、独創的な豆菓子を多数販売しています。そんな、素朴ながらも上品な味わいの豆菓子をそっと包み込むのが、「豆箱」と呼ばれる紙の器。豆そのものを彷彿とさせる、まるいやわらかな曲線が美しい豆型の器です。

豆箱の絵柄はさまざまで、「定番の絵柄」と「季節ごとに異なる絵柄」から購入者が好きなものを選べる仕組みになっています。例えば「定番の絵柄」は、うさぎ、猫、犬、パンダなど。「季節の絵柄」ならば、夏は金魚や朝顔といった具合です。絵柄の種類はとても豊富。花だけでも、さくら、あじさい、チューリップ、カーネーション、コスモス、紅葉、柊、りんどうなど販売されたことがあるようです。
どれもが心温まるやさしい絵柄ですが、実は職人さんがすべて手描きで絵付けしているとのこと。古くから続く「型紙摺り」の技により描かれる豆箱は、繊細な筆のタッチによってひとつひとつが微妙に異なる表情をしています。

 

分析と個人的見解

ひとつひとつを手で丹念に絵付けするこの器。まめや金澤萬久が店を構える石川県で、古くより生産される色絵の陶磁器「九谷焼き」に端を発しているそうです。
公式サイトによれば、「ある日萬久を訪れた、とある九谷作家の奥様。出来たばかりの白い豆箱に、陶器にも似た柔らかい曲線美を見出し、『こんなのいかが?』と、遊び心で一羽の白うさぎを描いてくれました」とのこと。その絵が評判を呼び、その後もすべての豆箱にさまざまな絵が描かれるようになったそうです。

まめや金澤萬久 公式オンラインショップより)

改めてパッケージを眺めてみると、確かに手描きならではの息づかいをそこここに感じます。例えば同じ「黒色」でも、絵によって濃淡が異なることに気が付くでしょう。パンダの絵柄はハッキリとした漆黒の黒。これに対してうさぎや猫、犬の絵柄では、薄墨のような淡い黒が印象的です。
また、独特の色づかいも目を引きます。黄色のようなクリーム色のような、明るい犬の色味やオレンジと赤の中間のような鮮やかな金魚の色味など。どれもが絶妙な色で描かれており、思わず見入ってしまいました。紙素材と筆描きらしい、にじむようなタッチも秀逸です。

このパッケージに関しては、SNSでも多くの声が見られました。

「金澤萬久の豆箱がかわいすぎる」(@kurooribeさん)
「豆屋金澤萬久の豆箱がカワイイです。 見てるだけで幸せ気分♪」(@kagenkeiさん)
「金沢のお客様からいただいた!まめや金澤萬久のおみやげ。いつも可愛くてセンスの良いものをくださって感激です!」(@Rifan0706さん)
「豆型容器は犬が好き」(@kanazawa_kannkoさん)
「まめや金澤萬久のサンタクロースパンダまだ出てないかなぁー?」(@ichigoichie6002さん)
「金澤萬久さんの豆菓子でおやつ♪手書きの入れ物がかわいい 買うのに迷いました 娘は迷い無く兎さん柄を 私は迷いに迷ってこちらを」(@sarugonta3_Sさん)
「まめや 金澤 萬久の豆菓子 を買いました。 パンダって癒されますね!」(@sakuraimoeさん)

「この絵が好き!」と、すでにお気に入りの絵柄やモチーフを持つ人も多い様子。その一方で「いまの時期はどんな絵があるのかな?」「次回はどれを買おうかな」と、あれこれ探すのも楽しいパッケージです。

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