あまいお菓子の物語を紡ぐ「絵本」がモチーフのパッケージ

かわいいデザイン
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蒸し暑いこの季節。しとしと降り続く、梅雨の雨にはうんざりしてしまいます。しかし梅雨が明けたら、今度はいよいよ夏本番。今年の夏は平年よりも暑いと噂されるだけに、いまから戦々恐々です。
今回ご紹介するのは、そんな暑い夏にぴったりのパッケージデザイン。見た目も味わいも涼しげで、爽やかな越乃雪本舗大和屋のお菓子「こはくのつみき」です。もらった人が、包みを開けたとたんに笑顔になる。そんな素敵なパッケージデザインにも注目してみてください。
 
 
 

パッケージ紹介


美しい自然あふれる新潟の地に店舗を構える越乃雪本舗大和屋。同店の看板商品の一つである「こはくのつみき」は、その名の通り琥珀糖でできたお菓子です。丸型、三角形、長方形などは、つみきにおなじみの形。さらにテディベアや木馬の形をしたつみきまで、さまざまなピースが揃っています。もちろん、実際につんで遊ぶことも可能。まずは長方形を横において、それから上に橋の形と三角形をつんで…と、すっかり小さな子ども気分で楽しくなってしまうかもしれません。
琥珀糖の透き通るような淡いパステルカラーも幻想的で美しく、「食べるのがもったいないような、いつまでも手に取り眺めていたいような」と悩んでしまいます。一口頬張れば砂糖と寒天のしゃりしゃりっとした食感が心地よく、やさしい甘さに癒されるお菓子です。

そして、そんなつみきのお菓子を引き立てるのが、まるで本物の絵本と見まがうようなパッケージ。新しい絵本を初めて開くときのどきどき・わくわく感が味わえる、遊び心溢れたデザインです。絵本のタイトルは、そのままずばり「こはくのつみき」。「こしのゆきやまとや 作」とひらがなで作者が記されているのも、本物の絵本そっくりでしょう。
 
 
 

分析と個人的見解

パッケージをよく見ると、かなり凝ったデザインであることが分かります。第一に、表紙の絵柄がとってもキュート。お菓子のやさしい甘みを表現したかのような、幻想的な淡い色づかいに、レトロ調の絵柄が印象的です。
本は左開きで、ちゃんと表紙をめくれるようになっています。箱を開けると、その中には「こはくのつみき」と書かれた物語の頁が。「きらきら ふるふる きれいな つみき」の書き出しで始まるポエムは、まるでおとぎの国のことばのようです。小さなこどもでも読めるよう、すべて平仮名で記してあるのも絵本らしいですね。

そして、なんといっても表紙の「帯」。この帯こそが、このパッケージを絵本たらしめているといっても過言ではありません。帯というのは、表紙の上に巻く細長い紙のこと。本の内容に興味を持ってもられるよう、インパクトある言葉が書かれたものです。たとえばミステリー小説の表紙に巻かれた、「予測不可の、圧倒的などんでん返し」なんて帯を見たことはないでしょうか。この「帯」があると、本がぐっと本らしく見えるのは間違いありません。「こはくのつみき」の帯には、「あまいあまい物語。」と書かれています。一体どんなおいしさが詰まっているのか、ページを開いてみたくなるコピーでしょう。

このパッケージデザインには、SNSにもさまざまな反響が寄せられています。
 

「夢みたいな砂糖菓子」@aomura335
「すっごくかわいい和菓子。 上品な甘さで美味しい」@rin___0807
「かわいいおみやげ、かわいすぎていつも食べそびれるから今回はさっさと食べよう」
@necogohan365
「友人から美味しくて可愛いお菓子を頂いた。 「こはくのつみき」は楽しくて美しい、食べるのが勿体ない菓子。 食べたいのに食べたくない、この矛盾…w」@miyoGmiyo
「食べる宝石と呼ばれる琥珀糖を透き通るパステルカラーのかわいい積み木に。 パッケージも絵本風でかわいい! お子さんに贈れば目を輝かせて喜ばれること間違いなし! もちろん友達にも!」@team_iDear

 
誰かからギフトでもらった人、逆に、誰かにギフトとして贈りたいと考える人もいるよう。「みて、こんなに可愛いお菓子があるよ!」「パッケージも凝ってるよね!」なんていう気持ちを、大切な人と分かち合いたい気にさせてくれるお菓子です。