めずらしいピーナッツ型BOX 和ポップが可愛いパッケージデザイン

かわいいデザイン
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豆菓子やどら焼きやお饅頭など和菓子のパッケージといえば、一昔前はTHE・和風なもので溢れていたイメージだったでしょう。ところが最近は、ずいぶんオシャレなデザインのパッケージが増えています。色づかいがビビットな包装紙、いい感じにポップな柄・模様の箱、シックで品のいいリボンや紐を用いたものなど。今回ご紹介する、米屋株式会社の「ぴーなっつ最中」もその一つです。 どんなパッケージデザインなのか、詳しくご紹介しましょう。





パッケージ紹介

千葉県成田市に本店を構える和菓子店「なごみの米屋」の運営元、米屋株式会社の販売する「ぴーなっつ最中」。その名の通りピーナッツ型の最中で、皮の中身はピーナッツ風味の甘いあん。他に類を見ないユニークなお菓子ですが、そのパッケージも非常にユニークです。



ひょうたんのカタチをした箱は、もちろんピーナッツを模した型。最中は平たい箱のパッケージで売られていることも多いのですが、このピーナッツ型の箱は、お弁当箱のように蓋をパカっと開けてお菓子を取り出す仕様です。



白い蓋と赤い本体で構成された箱には、まるでクレヨンで手書きしたかのようなイラストが。蓋に描かれているのは葉の部分で、本体に描かれているのが実(ピーナッツ)の部分。とことんピーナッツにこだわった、ピーナッツづくしのデザインです。





分析と個人的見解

箱を蓋(上)と本体(下)の二つのパーツに分け、それぞれに合わせたイラストにしているのが面白いポイント。ピーナッツは地上で発芽し開花した後、つるのような子房柄(しぼうへい)と呼ばれる部分が地中にもぐって伸びていき、実をつくる植物です。これが「落花生」という名前の由来と言われていますが、このパッケージは蓋が地上を、本体が地中の様子をそれぞれイラストで表現しているのです。蓋を止める帯の部分が緑色で差し色になっているのも、よく考えられたデザインではないでしょうか。

公式ホームページによれば 「和菓子の枠にとらわれず、より多くのお客様に親しみをもってほしい」 (米屋株式会社 公式ホームページより)というコンセプトでパッケージを作ったのだとか。確かに、良い意味で“和菓子らしからぬ”ポップさが漂うデザインです。

そして、このパッケージは2018年「Topawards Asia(トップアワード・アジア)」を受賞したことも。これについても、公式ホームページに次のような記載がありました。

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2018年『Topawards Asia(トップアワード・アジア)』を受賞。
※ Topawards Asia:招待制の「アジア限定のパッケージデザイン賞」で、アジア内の洗練されたパッケージデザイン商品をピックアップし、世界で活躍されているクリエイターがその商品を審査、審査員の評価が高かった商品に贈られる賞。アジアのデザイナー目線で、優れたデザインの商品であると認められた証です。
(米屋株式会社 公式ホームページより
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さらに過去には雑誌の特集で取り上げられたこともあるなど、誰が見ても独創的で魅力あるパッケージだということが分かります。広く評価されているこのパッケージデザインには、Instagramでもさまざまな声があがっていました。

「千葉のリアルおみやげはこちら
パッケージも可愛くて美味しい」
(@nagao_ikukoさん)

「これが…ほんとうに美味しい!!
パッケージも華やかで手土産向きです」
(@middlecloset.fcbさん)

「だいぶ前にたまたまネットで見て
可愛いくて気になってたからパパに千葉に行く機会があったら買って来てってお願いしてたのを覚えててくれた
紙袋も箱も可愛い
最中も美味しかった」
(@uko224さん)

「可愛くないですか? 先日、Twitterでこの子を発見し、最中好きとしては買わずにいられなかったのです。そして超地方に住んでいるのにすぐに発送していただいて
箱も何もかも可愛い」
(@chengzijingheiさん)





やはり、見た目に対して「可愛い」という声が多いようです。中には、その可愛さに惹かれて “パケ買い”した人も。自分用はもちろん、お土産にすると話題の種になりそうです。このユニークな形状のレアなパッケージは、昔からある和菓子に対するイメージを変えてくれるかもしれません。




<ぴーなっつ最中 オンラインショップ>