甘いものからビターなものまで。老若男女を問わず好きな人の多いお菓子の定番に、チョコレートが挙げられます。一口サイズのものから、自由に割って食べる板チョコ、あるいはナッツなどと組み合わせたものなど。その種類は実に多様で、見る人・食べる人を楽しませてくれることでしょう。
特に年に一度のバレンタインデーは、さまざまなメーカーが趣向を凝らした商品を開発します。それは味わいだけでなくパッケージにも言えること。「告白」と共に贈られる特別なチョコレートだからこそ、見た目にもしっかりこだわりたいはずです。
そこで今回は、ケーキなどスイーツで有名な銀座コージーコーナーのバレンタイン限定チョコレート「ジーナ・マ・ジーナ」をご紹介しましょう。
パッケージデザインの紹介
全国に店舗展開する、有名洋菓子店の銀座コージーコーナー。バレンタインデーに向けて特別販売となったのが、可愛らしくも大人な雰囲気の漂うチョコレート「ジーナ・マ・ジーナ」です。赤・青・緑の3色で展開され、いずれも5個入りと9個入りを用意。デザインはカラーによって異なります。
パッケージの写真は下記をご覧ください。
参考写真1(https://entabe.jp/news/gourmet/14977/ginza-cozycorner-chocolate-gift)
参考写真2http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/29/news027.html
例えば9個入りの箱のパッケージ。赤は真っ白い7羽の鳩が「GINA MA GINA」の文字を囲み、緑はりんごの木と楽しげな鹿、そして孔雀が描かれています。と思えば、青はミツバチとうさぎが向き合い、箱全体が夜空のように描かれていました。
さらに蓋が本のように開き、裏には色鮮やかでインパクトあるデザインが目に飛び込んでくるデザイン。まるで花のようにも、あるいは鳥の羽のようにも見えます。
また、個包装のチョコレートは、その包装紙もデザインにこだわりが見られます。鳥や象などの動物のほか、クローバーや花などの植物など。イラストはシックな印象で大人っぽさが漂いますが、その中に可愛らしさも感じられる不思議なデザインです。
このパッケージデザインに関する個人的見解
描かれたイラストは、動物をはじめ特別なものではありません。しかし色合いやイラストの描き方からなのか、どことなく不思議な印象を受けるデザインです。本のような開き方をする形状からも、まるで絵本を開いてその世界に入り込んでしまうような、そんな錯覚さえ覚えます。SNSでも、やはり同じような印象を持った方々が多いようでした。
「コージーコーナーのジーナ・マ・ジーナ。魔法の本ぽいデザインでかわいー(*´ω`*)」(@lhasa79さん)
「チョコ買った!銀座コージーコーナーのジーナ・マ・ジーナ。ファンタジーなお箱がすごく可愛い!!魔法っぽい!お値段もお手軽だったから、3つも買っちゃったよ…。もちろん全部自分で食べる(。ゝω・)ノ☆」(@ mashiro_rbさん)
「マジレンジャーっぽいと一部で話題のジーナ・マ・ジーナ買ってしまった……うう、魔法の本型の箱すっっごいかわいい……!」(@ huyugemofumofuさん)
魔法の本。まさに“ファンタジー”という言葉が似合うパッケージに魅了された方が多いようです。中には次の投稿のように、バレンタインデー限定品でありつつ、自分用に購入されたという方も。
「自分用にチョコ「ジーナ・マ・ジーナ」買ってきた、超絶恥ずかしかったwww」(@takotubo9さん)
女性が思いを寄せる男性に、その気持ちを伝えるバレンタインデー。告白が実を結べば、まさに魔法が奇跡を起こしてくれたかのような時間になるでしょう。「ジーナ・マ・ジーナ」は、もしかしたらそんな演出をパッケージに込めているのかもしれません。
そして魔法の本のような箱は、チョコレートを食べ終えた後も捨てられることなく、部屋の片隅で長くそばにあり続けてくれるのではないでしょうか。思いの込められたチョコレートのパッケージが、ずっと想い人に寄り添っていられる。それは、まさに恋という名の魔法と言えそうです。
このパッケージデザインから学べること
ご紹介した「ジーナ・マ・ジーナ」のパッケージから、「忘れられないパッケージの作り方」を学ぶことができます。
ご紹介したように、「ジーナ・マ・ジーナ」は魔法の本のような印象を受けるパッケージデザインです。ですが、下記のブログでご紹介されているように、このパッケージには、「しおり」が入っているようです。
本をイメージづけるデザインにしおりをつける。たったこれだけのことですが、ツイッターでは、下記のように呟かれています。
@Miduki69
バレンタインフェアで思わず買ってしまった~!
コージーコーナーのGINA MA GINAシリーズ
本みたいになってて可愛いの~しおりもついてるw
この「しおり」をいれるという発想は、本当に工夫されているといえます。
まず、しおりなので、「パッケージ」よりも「実用性」が高く、しおりそのものは、捨てられにくいです。読書が好きな方であれば、かわいいしおりをずっと使い続けるでしょう。
そうなると、本を読むたび、「ジーナ・マ・ジーナ」のパッケージを思い出し、そして「味」を思い出すことになります。
まさに、「忘れられないパッケージ」ですね。
パッケージデジザインのコンセプト「本」から派生して、しおりを入れる、小さな工夫ですが、大きな効果が期待できそうなアイディアです。
あなたのパッケージにも、何か派生するもの、入れられないでしょうか?