30種類のティーバッグで世界のお茶を楽しむ まるで本のような見た目のパッケージ

かわいいデザイン
Pocket

同じ食べ物でも、国が違えばその味は異なるもの。今回取り上げるルピシアの『THE BOOK OF TEA Le Voyage』は、本をイメージした特製ボックスに、紅茶・緑茶・烏龍茶・ハーブティーなど、世界のお茶30種のティーバッグが入っています。2018年3月に数量限定で発売され、早くも完売御礼となった本商品。その豊富な種類と味わいはもちろん、パッケージにもこだわりを感じられるでしょう。

パッケージ紹介


厚みのあるパッケージ、その見た目はまるで重厚な書籍のよう。扉絵デザインは、世界中に広まったお茶の長い歴史を、古地図と各国のテキスタイル模様などをモチーフとして使用し、ヴィンテージ調に表現しています。

そして扉を開くと、世界のお茶を巡る旅のメッセージが添えられています。ボックスの中身は文字の並ぶ本ではなく、30種類ものさまざまなティーバッグ。色鮮やかなティーバッグのパッケージが目に飛び込み、宝箱を開けた時のような高揚感を感じさせます。

分析と個人的見解

扉に描かれた地図は、まるで冒険に用いる宝の地図のようです。気球のイラストが描かれていますが、さながら、この気球に乗って世界中を巡る旅に出よう…といったところでしょうか。
ボックスを開けると、さまざまな世界のお茶を楽しめるカラフルなティーバッグが。ティーバッグのパッケージはそれぞれ、各国のテキスタイル模様を用いており、国々の個性が感じられます。これだけで、お茶という飲み物でありながら、ワクワクした冒険心を掻き立てられるようです。公式サイトを見てみると、購入者に対して次のようなメッセージが書かれていました。

「VOYAGE(ヴォワヤージュ)=旅をテーマに、世界の様々な国で作られ、飲まれているお茶30種を世界のお茶専門店ルピシアが厳選し、詰め合わせました。紅茶や緑茶、烏龍茶、ハーブティーなどのティーバッグが入ったパッケージを彩るのは、世界各国の民族衣装やテキスタイル。お茶を飲みながら世界中を旅している気分を味わってください。」(THE BOOK OF TEA公式サイトより

世界中を巡る旅に出る。この本をイメージしたパッケージは、これから待ち構える旅という未来が詰まった冒険記といったところでしょうか。

本来、お茶といえばその香りや味わいを楽しむもの。しかしこの『THE BOOK OF TEA』は、その見た目からすでに購入者を楽しませてくれます。実際、SNSではそのパッケージデザインに対して、さまざまな意見が投稿されていました。

「LUPICIAのTHE BOOK OF TEA 見た目だけで既に美味しい」(@mtoshi0914さん)

「ルピシアのThe Book of Teaをいただいたので、早速スコーンを焼いてお茶に。今年のはLe Voyageと題し世界中のお茶と民族衣装・テキスタイルがテーマ。デザイン的にも企画の面白さ的にも過去最高なのでは?」(@kiriccss さん)

「念願のルピシアのTHE BOOK OF TEA貰った! 幸せすぎる美しさ」(@ten5_r さん)

性別を問わず絶賛する声ばかり。「どのお茶を飲もうか」ではなく「どの国を旅しようか」。そんな気持ちでお茶を選ぶ方も多いのではないでしょうか。自分用はもちろんのこと、プレゼント用としても喜ばれそうです。お気に入りのお茶を見つけたら、実際にその国へ足を運んでみる…なんていうのも良いかもしれません。そんなときは、きっとティーバッグのパッケージがその国や味わいへのイメージとして、心に残っていることでしょう。

このパッケージデザインから学べること

「ティーバックの個包装のパッケージという限られた範囲の中で世界中を旅している気分を表現する。」この大きな挑戦に対して『THE BOOK OF TEA』では「民族衣装・テキスタイル」を用いることによりそれを充分に産み出すことに成功しています。さらに、彩度を落とし重厚な印象を与えている外箱のパッケージと、この30種類の個包装の彩度の高いパッケージとの対照的なデザインにより、より高い効果を演出しています。この各国の個性を活かしたパッケージの違いを視覚に訴えることで、お茶本来の味覚と嗅覚が感じる違いをさらに引き立てて、遠く離れた世界各国の地を感じさせます。この『THE BOOK OF TEA』は、あらためてパッケージデザインが付加できる価値と効果の大きさを認識できる商品です。