時代と共に新しいものが生まれ、逆に使われなくなっていくものもあります。令和の世でほとんど使われなくなったアイテムと言えば、どんなものを思い浮かべるでしょうか。例えばPHSやポケベル、ワープロ、ブラウン管テレビ、黒いダイヤル式電話器など。音楽ジャンルならレコードやMD、ウォークマン、あるいはカセットテープなどもあります。
昭和や平成の時代に、カセットデッキにカセットテープを入れて音楽を聴いていたという人は多いでしょう。そんな懐かしのカセットテープが、とあるお菓子のパッケージに採用されています。それが、今回ご紹介する株式会社エウレカの「チョコカセット」。どんなパッケージデザインなのか、詳しく見ていきましょう。
パッケージ紹介
株式会社エウレカが販売する「チョコカセット」は、カセットテープを“完コピ”した見た目のチョコレート菓子です。表面中央の四角い窓に描かれているのは、カセットテープのアイコンとも呼ぶべき、丸い形をした巻き取りリールに磁気テープ。その横には、ちゃんと丸い穴がふたつ空いていて、本物のカセットテープと同じ作りだということがわかります。
そして、中央左上には、「A面」を表す「A」の文字。右側には、NR（ノイズリダクション）のIN／OUTを書き込むチェックボックスも。大きくプリントされた「Choco Cassette」の文字の左横には「40分テープ（録音時間）」を似せた「40g」、右横にはカセットテープの種類を表す「NOMAL POSITION」の文字が書かれており、非常にリアルなデザインです。
分析と個人的見解
本物そっくりに作られたデザインが秀逸な、「チョコカセット」のパッケージ。四隅に描かれたネジなどの細かい部分に、本物へのリスペクトが感じられます。ふと目にすれば、思わずじっと見入ってしまうクオリティの高さです。色味も絶妙で、少しレトロな赤色をしているのも、古き良きカセットテープを上手く再現している気がします。
また、パッケージのデザインは赤色のほかに黒色と白色のパッケージも存在し、こちらもお洒落なレトロの魅力あふれるデザインになっています。
調べてみると、このパッケージのサイズはW108×H70×D14（mm）。本物のカセットテープとほぼ同じサイズ感で作られているようです。ラジカセに入れたら、すぐにでも素敵な音楽が流れてきそうな雰囲気。サイズ感も、それを引き立てる一つの要因になっているのでしょう。
カセットテープは何かのはずみでテープが伸びてしまったり、A面を聴き終えたら一旦カセットテープを取り出して、B面にひっくり返した状態でまた入れなければならなかったり。そんな、現代ではちょっと考えられないくらいアナログなものでした。しかし、それもまた、今ではとても懐かしい思い出でしょう。カセットテープと共に青春を過ごした人にとって、非常に心くすぐられるパッケージであることは間違いありません。
値段がかなりプチプラ（税込み313円）なこともあり、贈り物として大人気なのだとか。Instagramにも、チョコカセットのパッケージには多くの投稿が見られます。
「カセットテープ型の
楽しいチョコレートで
思わずラジカセに入れたくなっちゃう
もったいなくて 食べれません！」
（@kawakami2012さん）「カセット型のチョコ
このカタチ、懐かしくて愛おしい。」
（@savoia_s21f_さん）「レトロな感じがたまりません」（@samoale_shokudoさん）
「チョコカセット
甘い音がした」
（@kumako1025さん）「いまの子供たちはカセットなんて見たこともないだろうね」（@makikks_aiさん）
「カセットって ダビングっていう言葉も懐かしいな。」（@3110aki1123さん）
「かっわいい❤カセットテープ懐かしいわー 歳バレちゃうよね(笑)」（@caori_sさん）
「お母さん、今録音してるから喋っちゃダメ！！
…………ラジカセによっては、カセットを下向きに入れるのもありましたよね。テープをどちらが手前にして入れるか分かんない事も。転写シールでデコり、伸びたテープは鉛筆で巻き取り、永久保存版にするのはツメを折り…。
って、昭和を懐かしんでますが、これら、チョコレートが入ってます」
（@8link8さん）「これでグーニーズとか聴きたい」（@mutsuzukanさん）
見る人の胸に、さまざまな思いを届けてくれる素敵なパッケージデザイン。赤、白、黒と色違いで集めてみるのも楽しいかもしれません。中身を食べた後も、傍らに置いておきたくなるかもしれません。
＜株式会社エウレカ 公式オンラインショップ＞
※今回ご紹介した「チョコカセット」は2021年のバレンタイン季節限定の商品の為、現在は販売終了となっています。