機能性抜群!持ち運びやすさを考えぬいた自転車テイクアウト専用のパッケー ジデザイン

機能性抜群!持ち運びやすさを考えぬいた自転車テイクアウト専用のパッケー ジデザイン 紙器
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ちょっとした空き時間で食事する際に、ファストフード店を利用したことのある方は多いことでしょう。その多くは、店内のみならずテイクアウトによる商品提供を実施しています。そのため、テイクアウトの場合には、持ち運ぶことを考えて商品の包装が必須です。

ファストフードはあくまで食べることが目的。そのため、パッケージをじっくり見る機会は少ないのではないでしょうか。しかしそんなファストフード店の代表格とも言えるマクドナルドが、誰もがつい注目してしまいそうな斬新なパッケージを開発しました。それが、今回ご紹介する自転車専用テイクアウトパッケージ「McBIKE」です。

ご紹介するパッケージ「McBIKE」

ファストフード店に訪れるお客さんは、徒歩や自転車、車など移動手段がさまざまです。その中で、テイクアウト時に持ち運びが最も難しいのは、どの手段でしょうか。特にドリンクやハンバーガー、ポテトなど複数商品を購入した場合、自転車での持ち運びは苦労することでしょう。

片手運転は危ないですし、カバンに入れると臭いがついてしまいます。量が多いと、カゴにもうまく入らないこともありますね。「McBIKE」は、まさにそんな自転車でのテイクアウトのために開発されたパッケージです。

デザインは一見するとシンプル。手持ち、あるいはハンドルに引っ掛けられるフックが備わり、本体内に商品が入っています。しかしよく見ると、パッケージの下からドリンクのコップがはみ出しているのが分かるでしょう。このパッケージは下部に穴が空いており、ドリンクはそこに引っ掛けて持ち歩くようになっています。別でドリンクホルダーを用意する必要がなく、エコにも配慮されているのです。

さらにこのパッケージは、開いてみるとその機能性に驚かされるでしょう。パッケージを開いた様子がこちらのサイトで詳しく説明されています。

マクドナルドが自転車用ドライブスルー「McBike」を開始、パッケージデザインも新開発 – GIGAZINE

ドリンクを引っ掛ける底の部分を中心として、左右にハンバーガーやナゲット、ポテトなど2つの商品が収納されています。しかも開いたパッケージはそのままお皿の変わりになり、すぐに食べることが可能です。

「これは秀逸なパッケージだね」(@debtech)
「ビニール袋は食後ゴミをまとめれるけど、これはこれでよいなぁ」(@nilkil)
「自転車で動くことも多いので、導入が楽しみ」(@haxan489)

まずはデンマークやコロンビアで導入が予定されている「McBIKE」ですが、
日本でもすでにTwitterでこのような意見が寄せられています。

このパッケージ戦略に関する個人的見解

世界各国に店舗を構えるマクドナルドは、まさにファストフードの代表と言える存在。だからこそ、これまで多くの顧客と対峙し、テイクアウト販売における課題にも直面してきたはずです。マクドナルドのコーポレートサイトを見ると、次のようなメッセージがありました。

「マクドナルドは、来店されるすべてのお客様に、いつでも最高のお食事体験を提供することを目指しています。そのためには、世界でも最高のサービスをお客様に提供する必要あります。」

【マクドナルドコーポレートサイトより引用】

常に顧客満足を追求してきた経験が、自転車客の視点から課題・ニーズを捉え、こうしたパッケージを生み出すことに繋がったのでしょう。

ハンドルに引っ掛けられれば、危険な片手運転も回避することができます。また、揺れによってドリンクがこぼれるといった事態も防げるでしょう。そのため、「McBIKE」が導入されることで、自転車によるテイクアウトそのものも今後広まっていきそうです。

このパッケージ戦略から学べること

このパッケージ戦略から、ネーミングの重要性が学べます。

マクドナルドはこのパッケージに「McBIKE」という名前をつけています。名前をつけるという効果は、「口コミ」というような効果を生み出すだけでなく、親近感や興味喚起といった効果を生み出します。「McBIKE」のようにアイディアと機能性に富んだパッケージの場合は、名前をつけてプロモーションをかけるとよいでしょう。

このネーミングにより、今後日本でも下記のようなシーンが生まれてくるかもしれませんね。

サイクリングデートをしているカップルの会話
彼氏「腹減ったな。どっかでランチにするか」
彼女「そうね。どこにする」
彼氏「McBIKEでテイクアウトして、あそこの公園で海見ながらランチってのはどう?」
彼女「いいね」

こういった会話もMcBIKEというネーミングと機能性に富んだアイディアパッケージがもたらした成果といえます。あなたのパッケージでも、何かネーミングをつけてプロモーションをかけてみてはいかがでしょうか?