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2021年1月15日

近年注目される「サステイナビリティ」リサイクル&リユースで地球にやさしいパッケージ

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「サステイナビリティ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?これは「持続可能性」を意味し、簡単にいえば「エコ」ということ。例えば2020年7月1日から、全国でレジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化がスタートしました。この「プラスチックではなく、なるべく紙を利用する」という取り組みもその一環です。そして近年、そんな地球環境にやさしいサステイナブルなパッケージが続々登場しています。
今回取り上げるのは、その中でも秀逸な国産オーガニック素材を使用した<チーズケーキ専門店seed>の提供する「チーズアーモンドリーフ」のパッケージ。ゴミを再利用して作られた、まさにサステイナビリティのお手本とも呼べるようなパッケージです。

 
 
 

パッケージ紹介


「チーズアーモンドリーフ」は「枯葉」をモチーフにした薄焼きのクッキー。秋や冬、地に舞い落ちた枯葉を靴底で踏むと、ぱりぱりと気持ちの良い音を立てますよね。このクッキーは、そんな秋冬の風物詩を見事に再現しているお菓子です。アーモンドたっぷりのザクザク感は枯葉がボロボロと崩れて、大地へと戻っていく様子をイメージしているそう。見た目にも食感にも徹底的にこだわった一品です。
 
 

クッキーを包むのは、淡いグレーの紙パッケージ。凹凸のある霜降りのような風合いが特徴で、どこか優しく懐かしい印象を与えるパッケージです。なぜグレーなのか?といえば、その理由は素材にあります。実はこのパッケージ、産業廃棄物である「梅の種」を炭化した「梅炭」を抄(す)きこんだ紙「Sumideco Paper」からできており、ほかにも100%再生紙「PELP!」を使用しているのです。
 
炭といえば防臭・防カビ効果があることで有名ですが、もちろんこのパッケージも例外ではありません。カバンや引き出しの中や冷蔵庫や靴箱などに入れておけば、脱臭・消臭・湿気とりに有効とのこと。しかも効果が弱まってきていると感じたら、日に当てて干せば繰り返し使うことが可能。リサイクル&リユースで、地球にやさしいパッケージです。
 
 
 

分析と個人的見解

このパッケージに備わる“おもしろい仕掛け”にも要注目です。それは、この包装が封筒に変身するという点。横書きの白いシンプルな便箋も一枚付属しているので、すぐにでもペンをとり手紙をしたためることができます。例えば「クッキーをありがとう。美味しかったです」と、いただきもののお礼として手書きで真心を伝えるのも素敵でしょう。あるいは「このレターセットは梅炭からつくられたもので、もともとお菓子の包装紙です」など、豆知識から始まる内容で相手を驚かせるのも楽しそうです。
 
このパッケージに関しては、『売れるパッケージ5つの法則と70の事例』著者として知られるパッケージマーケッター・松浦陽司さんのブログでも以下のように大きく取り上げられています。
 

『「梅の種」を炭化した「梅炭」を紙に抄きこまれています。食品加工の工程で排出されちゃう食べ物のカスを、炭として再資源化しているんですね!(中略)このチーズアーモンドリーフを貰った人が「ああ、この商品パッケージは環境のことなんかも考えた優しいパッケージなのね」と感じてくれることでしょう。そして、中に便箋が入っていることに気付き「この優しい気持ちを、あの人に贈ろう」なんて、優しさが連鎖していきそう!(中略)なんて「地球にやさしくなれるお菓子」!いや、「地球にも、人にも、優しくなれるお菓子」ですねー。』
(「パッケージマーケッター 松浦陽司のブログ」より抜粋)

 
 
普通なら包装紙は、お菓子を食べたらゴミ箱にポイと捨てられておしまいです。しかしそこにサステイナビリティを見出したのであれば、地球の未来はもっと明るくなってゆくのかもしれない。そんな大切なことに気づかされるパッケージではないでしょうか。
 
 
 

<チーズアーモンドリーフ 商品ページ>
 
 
 
 
 
 

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