古き良きグリーンのボディ!懐かしのカメラがお菓子のパッケージに

かわいいデザイン
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電子機器がこれほどまでに発展していなかった頃、写真を撮るときには「使い捨てカメラ」が広く使われていました。中でも富士フイルムが販売する「写ルンです」は“国民のファーストカメラ”とも呼ばれるレンズ付きフィルムカメラ。30代以上の人ならば、誰もが一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな「写ルンです」が、なんと有名メーカーのお菓子パッケージになっています。そんな昔懐かしいアイテムを模したパッケージデザインを、今回はご紹介しましょう。





パッケージ紹介

駄菓子屋に並ぶ「ミニコーラ」や「ココアシガレット」などの販売元であるオリオン株式会社。同社が販売する「食べルンですHi」は、「写ルンです」を再現したパッケージがユニークな商品です。






透明なビニールに収まった緑色のレトロな四角いボディは、一目で「あれ、これって“写ルンです”のパロディだよね!?」と分かるほどの再現率の高さ。カメラの表面にはレンズやフラッシュがきちんと描かれていますし、よく見ると本物の「写ルンです」と同じ場所にシャッターボタンまでもが搭載されています。実はこのシャッターボタン、押すとレンズ部分がパカッと開いて、ラムネが外へコロンと飛び出す仕組みになっているのです。デザインだけでなく、カメラらしいギミックを取り入れているのが技アリのパッケージと言えるでしょう。





カメラの裏面に「ラムネ占い」が掲載されているのも注目したいポイント。ラムネの色によって明日の運勢が占えるというもので、例えばピンク色のラムネなら「モテモテになるでしょう」、オレンジ色ならば「ママのこわい顔を見るでしょう」など運勢が異なります。何色のラムネが出てくるのか…と、シャッターを押すワクワク感を倍増してくれる嬉しいオマケ付きのパッケージです。





分析と個人的見解

昨今、若い人の間で「写ルンです」の人気が再燃しているとのこと。デジタル写真とは異なり、 いい感じにノスタルジックな写真に仕上がるのが理由の一つのようです。しかし他にも「一度撮った写真は撮りなおせない」「現像するまで写真を見られない」など、使い捨てカメラならではの不便さも今の時代には逆に新鮮なのかもしれません。あるいは「シャッターを押すだけで撮影できる」と複雑な設定・操作が不要である点も、人気を取り戻している要因なのではないでしょうか。この「食べるんですHi」は、そんな「写ルンです」の特徴を見事に再現したパッケージと言えます。


過去に使い捨てカメラユーザーだった方なら、「食べるんですHi」のパッケージデザインには懐かしい思い出が蘇ってくるかもしれません。例えば使い捨てカメラは、限られた枚数をすべて撮り終えてから写真屋さんに持っていきます。そこで初めて出来上がった写真を見られますが、中にはピントが甘くてぼやけていたり、暗い場所が黒つぶれしていたりする写真も。逆に明るい場所が白飛びしている写真もあるのですが、それもまた一つの楽しみだったはずです。そんな過去を懐かしく思い出させてくれるパッケージデザインには、Twitter上でも多くのリアクションが上がっています。

「「駄菓子界のポール・マッカートニー」ことオリオン株式会社の「食べルンですHi」!
これは名作が多いオリオンさんの中でも時代を切り取った大傑作です。なんとシャッターを押すとレンズが開き「あしたのうらない予報」まで付いてます!カメラ少年とカメラ少女はポケットにひとつ入れておこうね!」(@yamada_damonoさん)
「「食べルンですHi」って今の子どもにこのパロディがわかるのかw?」(@kazzykazycomさん)
「食べルンですHi発見。子供向け駄菓子なのにおっさんしか元ネタが分からないという切なさ…」(@tezzcoさん)
「明日は超ゴキゲンな一日になるようだ 尚、フラッシュは光りませんでした。」(@morimorimallさん)
「本日のおやつは「食べルンです Hi」です。見たことのあるようなデザインからのこだわった商品仕様。この「遊べる」感覚こそが駄菓子の真骨頂と言えるでしょう。その固さに負けずバリバリと噛んでみるのも挑み甲斐があります。」(@anime_dagashiさん)





子どもがターゲットの中心と言えるお菓子ですが、「食べるんですHi」は使い捨てカメラを懐かしむ年齢層からの人気が高いようです。見た目はもちろん、手に取ってシャッターを押すギミックは、遊び心があり食べる以外の楽しみを与えてくれることでしょう。そのため食べ終えてからも、パッケージを手元に残しておく…という方は多いかもしれません。



<オリオン株式会社 食べるんですHi 商品ページ>